このプロジェクトについて

募集に際しての文章​(2019.12)

 はじめまして、お布団です。
 変な名前ですが、私(得地・演出)と俳優の緒沢、音響の櫻内の三人でやっている劇団です。
 お布団は、来年度から二年間『病:制御不可能な/望まない/望まれない性質』というテーマについて考え、創作します。ですが――実は何だってそうですが――この問題は大きく複雑で、個人にあらゆる場合が存在するので、お布団だけでは無理そうだし、一個の作品をつくったからって終わりそうにありません。
 複数の人間が考えること。そして、創作を通しての継続的な変化のフィードバックが必要だと思います。一度きりの集まりで終わらず、それで得たものを集団全体が蓄積し、更なる変化をしていくことが。
 というわけで、二年間、一緒に作品に関わってくれるプロジェクトメンバーを募集します。
 この期間の間、一緒に考え、創作に関わっていただく研究員です。応募に役職は問いません、経験も不問です。心身ともに健康である必要もありません。私(得地)も精神障害持ちで、言ってしまえば健康ではありません。自分でこの関わり方なら責任を持てるという人なら大丈夫です。もしも、本当に途中でダメになったら、遠慮なく休んでください。
 あくまで、上記のテーマについて考えて創作するための場であって、治療していく場ではありません。もちろん必要なことは助け合いますが、楽しいことばかりではないと思います。ですが、私たちが「ひとつ」にならず、ひとりひとりであるために、みんなで集まって考えてみませんか。力を貸してください。よろしくお願いします。


 お布団主宰/プロジェクト発起人 得地弘基

募集用ティザービジュアルに寄せた文章(2020.1)

一つにはなりたくないけど、そもそも一つになれない。一人でいたいけど、一人じゃできない。一人になれない。人に慣れない。人間になれない。僕はひとりです。あなたは誰ですか? ひとり/ひとりは僕たちになれますか? ぼくはぼくでなくなりたいです。僕は自分の主人になれない。僕のせい。僕の生。僕は病のしもべじゃないし、病はあなたの道具じゃない。自分でこの体を描く線を引き治したい。なるべく「生まれて来たくなかった」って、言わされなくていいように。